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クレスカーサを見た時、セキスイハイムの原点に近づいた作品というイメージを受けました。40年前のセキスイハ イム第一号商品「M1」の発売開始から、時の流れとともに多様な変化を遂げてきましたが、「今一度原点に戻ろう」といった印象の商品になっていることに非常に興味を覚えました。原点にもいろいろあると思いますが、ユニット工法を極め尽くした後に、原点へ戻っているのがよくわかりますし、シンプルな空間性に 着目して全体をつくりあげているようにも感じます。また、ハイム特有のしっかりとしたスケルトンをうまく強調しているなとも感じました。
このようなクレスカーサのイメージは、都市近郊型という印象。たとえば30代で家を建てようと考えている人たち に適切な住まいは何かと考えると、プレーンで決して豪華ではない内装で、自分の選んだ家具や内装を用いて自分たち自身で家を仕上げていくという気持ちでお住まいいただけるものではないでしょうか。
実はこのような住まいは日本人に合っていると思います。日本は家族揃って畳でごろ寝という習慣があります。だから必要があれば仕切ることができるという考え方はいい。子どもが小さいときはカーテン程度の仕切りでも良いし、年齢を重ねれば子どもにもプライバシーが必 要ですから、ちゃんとした仕切りを利用して配慮することもできる。何年かして自分たちで間仕切りを可変することができる。これはある意味すごく合理的。歴 史的に見ても、襖と畳と板敷きと、というように空間を機能化せず、多様性を持たせることは日本人の得意分野です。
今はそういう住まいがプライバシー観念に合わない人もいるかもしれませんが、家族はオープンであっていい、と言う人も一方ではいると思います。基本的な設計ポリシーを打ち出した上で、あとはお客様にフレキシブルに対応していただく。たとえば、住み始めたときに全て を揃えなくても、まずは、お気に入りの写真や絵をシンプルに飾ることから始めて、そこに住まう人がアイテムを足していく、生活の背景となるような家であっても良いと思うんです。
この家をいいと思った点がもう1つあります。日本の家族は今、どんどん小さくなっています。そういう人にも使い心地の良い住まい、ファミリー層に限らず、夫婦二人住まいの人にも使い勝手の良い住まいだと思います。

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