
子どもの学力向上のヒントで好評の陰山英男のヒューマン・ラボスペシャルとしてセキスイハイムpresents『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』が行われました。
毎日の家庭生活から学校生活まで、子どもとの向き合い方、コミュニケーションの方法などを「子どもが変わる」実例を交えながら徹底公開。
今回は特別にその模様を第1部・第2部それぞれご紹介いたします。

正しい方法で指導すれば子どもたちは短時間で成長します。今日は、その方法を皆様にお伝えしたいと思います。
一つ目、漢字の定着率を8割に上げてください。これは全国の小学校で隂山メソッドを実施した経験から分かっていて、ほぼ例外なく漢字定着率8割を超えたところから子どもたちの学力が一気にアップします。
そのためには冬休みに学習すること。なぜかというと二学期までに大体のカリキュラムが終わっている点がひとつ。また、親子が一緒にいる時間が長いので勉強を見てあげることができるからです。
二つ目、百ます計算を2分以内に解けるようにしてください。最初は2枠や5枠からスタートしてもいいので、素早く解ける快感を得るようにしてください。徐々に枠を増やしていけばおのずと学力向上に繋がります。
三つ目、教科書のまとめページを繰り返し解かせてください。丸暗記するまで全く同じ問題で構いません。大体7回を目安にするといいです。
学習を効率的に簡単にやろうとするならニンテンドーDSがおすすめです。関西地方ではすでにDSを授業に組み入れている小学校もあるほど高い効果を得られます。また、音読とヒアリングが上達の鍵となる英語学習においてもDSは効果的。レスポンスが早くて、人間相手では難しい徹底反復が可能となるからです。
また、皆さんが教師の良し悪しを見分けようとするときは、教師の視線と立ち位置に注目してください。優秀な教師は子どもたちの作業に注目して、鉛筆の動きが止まっていれば近寄って声をかけたりします。また、ノートの量でも判断できます。子どもたちの記憶量は書く量に比例しますので、量が多いほど密度の濃い授業を行っていると判断できます。
子どもたちを伸ばすには、家の環境などの生活習慣も大切になります。子どもが動きやすい広いリビング、親御さんが管理できる状態のPC、整頓しやすい本棚などで工夫して、子どもたちの情緒が安定する環境を作りましょう。



新年度から新しい学習指導要領がはじまるに当たって、20年続いたゆとり教育でカットしていた難しいカリキュラムが組み込まれます。台形の面積や円周率、古文の暗唱レポート、小学校英語などです。しかし、授業内容が濃くなってもそれをキチンとフォローする学習プロセスは十分ではありません。フォローするには自習するしかないのです。これがゆとり教育が招いた最大の問題点だろうと思います。
学力低下が叫ばれている現代を生きていく戦略として、重要なのは偏差値よりも知能指数です。知能指数は生まれつきの賢さではなく、脳の働き具合を調べるものと思ってください。知能指数が高いほど脳の働きが活発化して人間のパフォーマンスが向上します。
まず偏差値を伸ばすには、生活習慣を崩すほど長い時間、基本的に2時間半以上の勉強は無駄だと思ってください。
次に重要なのは子どもたちが心地よく学べるよう、基礎学力を身に付けることです。授業に対してどのような気持ちを持って学校に来ているのか調べたところ90%近くが「不安」や「イライラする」という荒れた心情を持って通っていることが分かりました。要は勉強が分からないことが心情を不安定にしていることを理解してください。
さらに睡眠をキチンと取ること。睡眠時間が4時間の子どもと8時間の子どもでは8時間の方がテストでよい成績を残しています。このことからも7時間から9時間程度寝ると成績が安定してきます。ただ、10時間を越えると成績は落ちてしまいます。
今、文部科学省が中心となって「早寝早起き朝ごはん」を進めているのですが、朝ごはんにお米あるいはパンを流し込むだけでは、学力の観点から見たときに食べていないのと同じです。つまり、炭水化物だけを流し込む食事では駄目なのです。逆に、朝ごはんをしっかりしたおかずで食べるようにすると知能指数が20ポイント近く上がり、偏差値も8ポイントほど上がることが分かってきました。
また、テレビは子どもたちの生活習慣を崩しています。テレビ自体が悪影響を及ぼしているのではなくて、テレビを長い時間見ることで睡眠時間が削れたりすると、生活習慣が崩れてしまうからです。逆にテレビ視聴の時間を読書に当てることで子どもたちの成績アップにつながります。
要は、小学校の低学年、中学生くらいまでは勉強を楽しくやってほしいということです。