

午後の部は、各教科に対するワンポイントアドバイスを実際に上げていきます。
まず国語ですが、1番簡単でもっとも効果的な学習法は音読です。とことん音読するうちに、興味のある物語などをいくつか暗唱してしまう方がいいです。繰り返すことで、音読を高度にやる脳回路ができてきます。次に漢字です。私の経験則からいうと、漢字はガリベンが1番効果的です。1日10個が多いなら5個でも構わないので、毎日20分ずつ、2週間継続していただければ、漢字を覚える脳の回路ができると思います。1ヵ月半すれば完全に定着するはずです。その他にも、小学生の間は、気になることはすぐに辞書を引く習慣をつけるために、いろんな部屋に辞書をバラ撒いておきましょう。また、トイレに辞書を置いておけば、5、10分の時間でどこからでも読めて、非常な有効な学習法です。
国語の学習で重要な読解力ですが、基礎中の基礎の主語・述語を完全に定着させることです。次に「これ」「それ」「あれ」という代名詞で、最後は修飾語と被修飾語の関係です。これら3つを完璧に使いこなせるようになることが大切です。理解ではだめです。
また、最近、話題になっているPISA型学力ですが、要は思考力の問題です。そのために効果的なのが日記です。ご家庭でお子さんに日記をつけるという指導に成功すれば、もうPISA型学力が身についたといっていいほどです。
続いて、算数の学習法ですが、基本的に教科書を使います。そして、子どもの力に応じて、10ます計算から始めて、100ます計算、そして100割計算にレベルアップさせてください。タイムが上がったときは、褒めることを忘れずに。現在、割り算が苦手な子どもが多いです。その原因ひとつとして、例えば3人でお菓子を5個ずつに分けるなどの経験がないからだと思っています。そのため、ケンカが起きないように子どもたちのおやつを均等に用意するのではなく、あえて数を不均等にしてケンカさせることもいいのです。残り一つをどっちがとるか、それで余りが理解で出来るようになります。次に、子どもたちがつまずきやすい文章題は、問題文を数式に翻訳する際に記号を考えさせることが大切です。文章題を教えるときに解き方が分かったら数字だけ書いて、「+」「-」「×」「÷」のどれが当てはまるのかを考えさせます。そうすれば、論理的思考が生まれ、自分で解けるようになります。あと、文章題の立式には単位をつけさせてください。たとえば、「3mの紐を2人で分けました。ひとり分は何mですか」という問題の立式は3m÷2人=1.5mです。単位をつけることで、数式がより理解できるようになります。



社会科の学習法は、専門用語を理解して暗記させてください。そして、授業前に予習として教科書を音読してスムーズに読めるようにすることが大切です。社会は、徹底して覚えるしかないので、基礎プリントを準備して徹底反復してください。社会科のDSソフトも出ていますから徹底的に使用するのもいい思います。単語のように単純記憶の部分と、教科書のような読み込む力が組み合わさり、社会の基礎学力になります。
理科も同様に基礎プリントで徹底反復をしてください。ただし、理科ならでは学習法として、実験を取り入れることがあげられます。家庭で出来る理科実験を用意したり、岩波ジュニア文庫や科学系の読み物を与えるのも、子どもの好奇心を育てるために効果があります。そして、可能ならば実験のレポートを書かせることにも挑戦してみてください。メモ書き程度でも構いません。
そして、英語に関しては、徹底的に繰り返して、暗記と暗唱するしかありません。小学生時代に機械的に覚えていくと、他の子どもたちが知らないので得意になれます。今後、英語教科は、「進んでいる学校・子ども」「そうでない学校・子ども」に分かれてきます。
最後は、テストの点数を上げる方法です。1番良い方法は、家庭で模擬テストをすることです。子どもたちが、テストで点数を取れない最大の理由は、「算数が苦手だ」「社会が嫌いだ」「国語はわからない」といったコンプレックスからくる緊張感です。家庭で模擬テストをする場合でも、その緊張感を作ります。そうすると、子どもが問題を読んでないことに、多くの方が気付かれると思います。その対策として、耳を塞いで小さい声でボソボソと読むことを教えてあげます。隣の人に聞こえず、自身の耳の中で共鳴して大きく聞こえて、音読に近い効果が得られます。次に、親の方で間違っている問題を見つけて、それを子ども自身に見つけさせるように、指導してください。これは、見直しの技術の習得です。間違いに気が付くという経験をさせるわけです。家庭でも、本人にギリギリの努力をさせてください。テストは諦めない、諦めたらいけないものだと指導するのです。受験テクニックとは、学力ではありません、生きる力なのです。