陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 ~冬休みは学力を伸ばす最大のチャンス!信じられない学力向上を生み出す隂山メソッド~ 2008年12月22日(月)10:00~15:00 一ツ橋ホール(日本教育会館)

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

第2部(前半) 学力向上の近道は量よりも継続

午後の部は、各教科に対するワンポイントアドバイスを実際に上げていきます。

まず国語ですが、1番簡単でもっとも効果的な学習法は音読です。とことん音読するうちに、興味のある物語などをいくつか暗唱してしまう方がいいです。繰り返すことで、音読を高度にやる脳回路ができてきます。次に漢字です。私の経験則からいうと、漢字はガリベンが1番効果的です。1日10個が多いなら5個でも構わないので、毎日20分ずつ、2週間継続していただければ、漢字を覚える脳の回路ができると思います。1ヵ月半すれば完全に定着するはずです。その他にも、小学生の間は、気になることはすぐに辞書を引く習慣をつけるために、いろんな部屋に辞書をバラ撒いておきましょう。また、トイレに辞書を置いておけば、5、10分の時間でどこからでも読めて、非常な有効な学習法です。

国語の学習で重要な読解力ですが、基礎中の基礎の主語・述語を完全に定着させることです。次に「これ」「それ」「あれ」という代名詞で、最後は修飾語と被修飾語の関係です。これら3つを完璧に使いこなせるようになることが大切です。理解ではだめです。

また、最近、話題になっているPISA型学力ですが、要は思考力の問題です。そのために効果的なのが日記です。ご家庭でお子さんに日記をつけるという指導に成功すれば、もうPISA型学力が身についたといっていいほどです。

続いて、算数の学習法ですが、基本的に教科書を使います。そして、子どもの力に応じて、10ます計算から始めて、100ます計算、そして100割計算にレベルアップさせてください。タイムが上がったときは、褒めることを忘れずに。現在、割り算が苦手な子どもが多いです。その原因ひとつとして、例えば3人でお菓子を5個ずつに分けるなどの経験がないからだと思っています。そのため、ケンカが起きないように子どもたちのおやつを均等に用意するのではなく、あえて数を不均等にしてケンカさせることもいいのです。残り一つをどっちがとるか、それで余りが理解で出来るようになります。次に、子どもたちがつまずきやすい文章題は、問題文を数式に翻訳する際に記号を考えさせることが大切です。文章題を教えるときに解き方が分かったら数字だけ書いて、「+」「-」「×」「÷」のどれが当てはまるのかを考えさせます。そうすれば、論理的思考が生まれ、自分で解けるようになります。あと、文章題の立式には単位をつけさせてください。たとえば、「3mの紐を2人で分けました。ひとり分は何mですか」という問題の立式は3m÷2人=1.5mです。単位をつけることで、数式がより理解できるようになります。

第2部(後半) 徹底して反復する学習法で暗記させる

社会科の学習法は、専門用語を理解して暗記させてください。そして、授業前に予習として教科書を音読してスムーズに読めるようにすることが大切です。社会は、徹底して覚えるしかないので、基礎プリントを準備して徹底反復してください。社会科のDSソフトも出ていますから徹底的に使用するのもいい思います。単語のように単純記憶の部分と、教科書のような読み込む力が組み合わさり、社会の基礎学力になります。

理科も同様に基礎プリントで徹底反復をしてください。ただし、理科ならでは学習法として、実験を取り入れることがあげられます。家庭で出来る理科実験を用意したり、岩波ジュニア文庫や科学系の読み物を与えるのも、子どもの好奇心を育てるために効果があります。そして、可能ならば実験のレポートを書かせることにも挑戦してみてください。メモ書き程度でも構いません。

そして、英語に関しては、徹底的に繰り返して、暗記と暗唱するしかありません。小学生時代に機械的に覚えていくと、他の子どもたちが知らないので得意になれます。今後、英語教科は、「進んでいる学校・子ども」「そうでない学校・子ども」に分かれてきます。

最後は、テストの点数を上げる方法です。1番良い方法は、家庭で模擬テストをすることです。子どもたちが、テストで点数を取れない最大の理由は、「算数が苦手だ」「社会が嫌いだ」「国語はわからない」といったコンプレックスからくる緊張感です。家庭で模擬テストをする場合でも、その緊張感を作ります。そうすると、子どもが問題を読んでないことに、多くの方が気付かれると思います。その対策として、耳を塞いで小さい声でボソボソと読むことを教えてあげます。隣の人に聞こえず、自身の耳の中で共鳴して大きく聞こえて、音読に近い効果が得られます。次に、親の方で間違っている問題を見つけて、それを子ども自身に見つけさせるように、指導してください。これは、見直しの技術の習得です。間違いに気が付くという経験をさせるわけです。家庭でも、本人にギリギリの努力をさせてください。テストは諦めない、諦めたらいけないものだと指導するのです。受験テクニックとは、学力ではありません、生きる力なのです。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

隂山英男 Official Web Site

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