
2008年10月4日 放送分
漢字のガリ勉は学力向上の特急券
小学生は6年間でおおよそ1000字の漢字を習いますが、これらをきちんと勉強することは、中学生以降の学力向上にとって非常に重要になります。なぜかというと、教科書というのは今までに習った漢字を理解しているものとして作られているので、漢字の読み書きができないと、勉強そのものがなかなか上手くいかなくなるからです。
ところが、小学校6年生の一般的な漢字定着率は、せいぜい4、5割です。中学生に小学校1年生の漢字テストを行っても、全員が100点満点にならないのは珍しいことではありません。さらに6年生で習う漢字でテストをしてみると、平均点は30点台前半にまで下がります。これでは中学校に上がったときに、教科書が読めなくなるのは当然ですよね。
では、教科書を読めるようにするにはどうしたらいいのでしょうか。そこで、「漢字のガリ勉は学力向上の特急券」となるわけです。
私のいう「漢字のガリ勉」というのは、1年間で習う漢字を、まとめて2週間ぐらいで取りあえず勉強してしまおう、というものです。その学年で習う漢字を、B5サイズ4枚程度に収めた漢字プリントをつくり、そこに並べてある漢字が完全に書けるようになるまで、5回でも10回でも20回でも徹底的にやり込むんですね。
漢字はそれひとつだけを習っても、違う漢字とくっついて熟語になったときに書けない、意味が分からないでは、役に立ちません。漢字1字がきちんと書けるようになったら、言葉の意味を教えた上で、熟語で同じことをやっていきます。
もちろん、この「漢字のガリ勉」をやると、子どもたちはしんどい思いをします。でもこの方法で1年間を乗り切ると、2年目からは、頭の中に“漢字を覚える回路”が出来たかのように、新しい漢字をどんどん覚えていくようになります。そして、知らない漢字を自分で辞書を使って調べるようになったら、勉強することが面白くなってくるはずです。