陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

小学生は6年間でおおよそ1000字の漢字を習いますが、これらをきちんと勉強することは、中学生以降の学力向上にとって非常に重要になります。なぜかというと、教科書というのは今までに習った漢字を理解しているものとして作られているので、漢字の読み書きができないと、勉強そのものがなかなか上手くいかなくなるからです。

ところが、小学校6年生の一般的な漢字定着率は、せいぜい4、5割です。中学生に小学校1年生の漢字テストを行っても、全員が100点満点にならないのは珍しいことではありません。さらに6年生で習う漢字でテストをしてみると、平均点は30点台前半にまで下がります。これでは中学校に上がったときに、教科書が読めなくなるのは当然ですよね。

では、教科書を読めるようにするにはどうしたらいいのでしょうか。そこで、「漢字のガリ勉は学力向上の特急券」となるわけです。

私のいう「漢字のガリ勉」というのは、1年間で習う漢字を、まとめて2週間ぐらいで取りあえず勉強してしまおう、というものです。その学年で習う漢字を、B5サイズ4枚程度に収めた漢字プリントをつくり、そこに並べてある漢字が完全に書けるようになるまで、5回でも10回でも20回でも徹底的にやり込むんですね。

漢字はそれひとつだけを習っても、違う漢字とくっついて熟語になったときに書けない、意味が分からないでは、役に立ちません。漢字1字がきちんと書けるようになったら、言葉の意味を教えた上で、熟語で同じことをやっていきます。

もちろん、この「漢字のガリ勉」をやると、子どもたちはしんどい思いをします。でもこの方法で1年間を乗り切ると、2年目からは、頭の中に“漢字を覚える回路”が出来たかのように、新しい漢字をどんどん覚えていくようになります。そして、知らない漢字を自分で辞書を使って調べるようになったら、勉強することが面白くなってくるはずです。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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