
2010年10月30日 放送分
勉強苦手の克服法 その1 「コンプレックスをなくそう」
「できない子」を指導する時、いつも思うことがあります。それは、できないのではなく、「できないと思い込んでいる」ということです。例えば、算数のコンプレックスの塊になっている子どもは、数字を見ただけで頭が真っ白になってしまいます。
子どもとゆっくりと話しながら、できない所を確認すると、本来理解できる内容のことでも「分からない」と言っている場合が多々あります。
コンプレックスというのは、できない経験を繰り返していくうちに作られてしまうものですから、その逆の経験をさせることで克服できます。
例えば小学5、6年生の分数の計算でつまずいている子どもは、小学中学年の内容に戻してもやっぱりできないのです。そこで小学1年生レベルの算数から始め、次に九々、と一つずつ確認してあげながら、どこの過程でつまずいていたのかを把握してあげます。
例えば、ちょっと難しい筆算でつまずいていることが分かれば、小学校2、3年生程度の内容からやり直せばよいのです。子どもも、どこが理解できていないかがはっきり分かれば、がんばれるのです。
そして重要なのは小学1、2年生程度のことができても褒めてあげることです。低学年で習うことができて褒められても、小学5年生の子どもにとってはプライドを傷つけるだけではないか、と心配になるかもしれません。しかし子どもは案外喜び、そして安心します。ただし褒め方にも一工夫してあげるとよいでしょう。例えば、「この計算を人間ができるようになるまで、猿から進化してさらに何百万年もかかった」というような大げさな話でも良いのです。一見ささいなことであっても、それが達成できて、喜べる感性というのは、次にステップアップする上でとても重要なことです。