
2011年1月8日 放送分
熟語学習の重要性について
3学期の学習で私が最も力を入れたのは熟語学習です。漢字というのは1つ1つ覚えればいいのですが、現実的に文章の中で漢字を使うとき、1文字だけで使うことはあまり多くありません。ほとんどが熟語です。
例えば「風」という漢字があります。「力」がつくと「風力」、「速」がつくと「風速」、前に「台」がつくと「台風」という熟語になります。さらに「風車」「風向」「風下」などいろいろな言葉があります。「風」という漢字を元にしながら、別の漢字を加えることで意味が変化していくのです。この変化をしっかり理解することが、語彙学習になります。
この勉強によって、私は脳のイメージ力が鍛えられると考えています。1つの言葉を元にしてしっかりイメージするというのも脳の大事な機能です。機能なのでトレーニングの必要があります。
熟語を覚えていくことによって、脳そのものがその言葉を理解する能力をつけていきます。だから私は、一時期に集中してやってほしいと思います。時期としては基本的な漢字の学習を終えたあと、3学期がふさわしいでしょう。一番たくさんの漢字を覚えているのは当然、最後の学期です。この時期に今まで覚えた漢字をしっかり使えるようにし、いろいろな熟語を覚えて、脳の機能を高めながら語彙力も高めていくとよいでしょう。
実際に私が指導した経験から、熟語学習を丹念にやると、1か月から2か月でだいたいできるようになります。短い3学期を最も有効に使うという点でも、学習効果の高いものだと思っています。