
2011年5月21日 放送分
叱る先生が減ってきた
子どもは叱られるようなことをするものです。その中で善悪を学び、やっていいこと、悪いことを知っていくのです。叱られるのは子どもの仕事であり、叱るのは先生の仕事です。最初から子どもたちが判断できるわけがありません。先生が叱るのは当然のことではないでしょうか。
しかし、最近「怒る」先生が減ってきています。ゆとり教育という言葉が出始めたここ10数年ぐらいは、厳しく叱る先生が非難されたり、子ども自身が思っていること、行動したいことを認めていこうという風潮が広がったり、そしてモンスターペアレントの出現により、「叱りにくい」状況になっているでしょう。
モンスターペアレントについてお話すると、学校に入ってくる苦情は2つのパターンに分かれます。「取り入れることで子どもたちが伸びる苦情」と「取り入れることで子どもの指導が出来にくくなる苦情」です。
モンスターペアレントと呼ばれる保護者の苦情は後者です。例えば「給食費を払っているのだから、いただきますやごちそうさまを言わせるな」というようなものです。このような苦情が入ると、先生は子どもとの間にトラブルを起こしたくないという気持ちが出てきます。結果、叱りづらくなってしまうのです。
叱る方法や手段は誤ってはいけないのですが、きちんと叱るべきは叱る、注意すべきは注意することが重要だと私は思います。
今回のお話のまとめとして、校長先生にお願いしたいことがあります。苦情を取捨選択し、最終的な判断を下すのは校長先生です。いろいろな意見を取り入れるスタンスではなく、1つの価値判断に基づく対処を行ってほしいのです。そうでなければ、混乱を招くだけなのです。