
2009年1月3日 放送分
基礎は大体できているというのは出来ないのと同じ
学習の基礎というのは、完璧に身につけていないと意味がありません。計算を例にあげたとき、「12-4=8」はすぐに解けるが、「15-7=8」では一瞬考えてしまう子どもがいるとします。実際「7」や「8」の入った式や九九を苦手としている子どもは多いです。この場合、「12-4」や「12-3」の式が解けても、「7」や「8」が入る式では間違える可能性が高くなりますので、テストの点数が80点、90点になってしまいます。
子どもがテストで80点取れば、学校や親は優秀な子どもとして誉めるでしょう。そして、少しの間違いを単なる「不注意なミス」として片付けてしまうかもしれません。しかし、本当は基礎の部分に小さな穴(今回の例では「7」や「8」の計算が苦手)があることに気付かず、「単純なミスだから次はミスをしないように頑張れ」などと声を掛けているだけでは、後々子どもを苦しめることになってしまいます。
子どもはもともと頑張り屋さんであり、周囲の期待に応えたいと思っているものです。しかし、自分の苦手分野に気付かず、ただ言われるまま闇雲に「頑張る」だけでは結果はついてきません。結果がついてこなければ努力することを空しく思い、「頑張っても出来ない」と、挫折してしまうでしょう。
学力の低い子どもを教育していくときに気をつける点は、「頑張っても出来ない」といった意識を払拭することです。私が推奨する「百ます計算」も難しいなら「十ます計算」にしてもいいので、子どもに「やれば出来る」という自信を持たせてください。昨日より今日、今日より明日という風に「やれば出来る」という成功体験を積み上げていくことが子どもの学力を伸ばします。また、子どものつまずきの原因である基礎の穴がどこにあるのかを大人が見つけてあげることも大切です。