
2011年6月4日 放送分
男らしさ・女らしさを育てる教育を
最近の学校現場では、「男らしさ」「女らしさ」を強調する教育というよりは、どちらかというと男女の格差をなくそうという教育をしています。例えば男女問わず名前の後には「さん」をつけて呼ぶ、男女混合名簿などがそれです。その結果、「男らしさ」「女らしさ」といった男女の格差をつけるのは、いかがなものか?そういったものは強調すべきではないという風潮になってきています。しかし私は男女の格差をなくし、平等に扱おうとする学校現場を危惧しています。
男女の「らしさ」の教育は大切だからです。なぜかというと男性と女性では、身体的な能力の違いはもちろん、精神的な思考というものも異なるからです。男性と女性のそれぞれの違いを理解し協力し合って、お互いのいいところを活かしていくほうがいいと私は考えています。
その「男らしさ」「女らしさ」を教育の場に取り入れようとする時にやっかいな点として、男性と女性とでの「らしさ」についての認識の違いがあります。例えば「男らしさ」の教育についてですが、母親だけではどうしても「女性から見た男らしさの教育」になってしまいがちになり、「男性が考える男らしさの教育」とは異なるものになってしまいます。「らしさ」を活かす教育をするためには、どうすればいいのでしょう?それは母親だけではなく、父親も子どもの教育の場に参加することです。
立命館小学校で、「ファザーズ・クラブ」という父親を中心としたコミュニティを立ち上げ、そこで父親達に経済のことや、子ども達の未来について、今の学校教育についてなどの教育に関する正しい知識と情報を共有してもらう場を設けています。そうした場をつくることで、普段は仕事などで忙しく、母親の方に子どもの教育をまかせてしまいがちな父親も、子育てに積極的に関わることができます。そしてそれは男女の「らしさ」を活かす教育についても、とても有効な場にすることができると考えています。母親だけでなく、父親の教育参加も促すことができれば、男性と女性の「らしさ」を活かす教育ができるのではと思っています。