
2009年1月31日 放送分
読解の基礎は主語、述語、指示代名詞、修飾、被修飾
中学、高校に進学した子どもたちが伸び悩むポイントに、読解力があります。例えば、物語に出てくる主人公の心情を問うとき、登場人物に感情移入することで答えを出す方法が一般的です。考え方として間違いではないのですが、あまり偏りすぎると、みんなそれぞれ解釈の仕方が変わってしまい、正解にたどりつけなくなります。この時に重要なのが小学校で学ぶ文法の基礎なのです。
基礎の一つに主語と述語があります。文章を読んですぐに主語と述語を見分けられるようになって初めて基礎を身につけたことになるのですが、小学校では意味を説明するだけにとどまっている場合が多く、進学した子どもたちは主語や述語という概念を複雑な文章問題などに当てはめることができません。また、日本語では主語が省略されることが多く、普段から主語を意識することが少ないことも、難しくしている原因の一つにあるのです。
二つ目に、「これ」「あれ」などの指示代名詞があります。「あの本はどこにあるの」と聞かれたとき、「あの本」がどの本を指しているのか、感覚的に理解しているつもりになって、本当は分かっていなかったという場合が多くあります。ここで重要なことは「あの本」が、例えば「誰が所有する本」というようにはっきりと理屈で理解するということです。
三つめが修飾語と被修飾語。例文として「青い空を見ながら黄色い服を着た人が流れの多い川の横を歩いて行った」とあるとき、「青い空」「黄色い服を着た人」「流れの多い川」という風に、一つずつ区切ったイメージを組み合わせて、全体の文章のイメージをつかむ必要があります。ところが、今の子どもたちは普段の会話事態が単語になっているせいか、「青い」「空」「黄色い」「服」…というように、文章を言葉の羅列でしか理解できていないのです。そうすると、「空」に「黄色い」がかかっていると勘違いしてしまうのです。