陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

中学、高校に進学した子どもたちが伸び悩むポイントに、読解力があります。例えば、物語に出てくる主人公の心情を問うとき、登場人物に感情移入することで答えを出す方法が一般的です。考え方として間違いではないのですが、あまり偏りすぎると、みんなそれぞれ解釈の仕方が変わってしまい、正解にたどりつけなくなります。この時に重要なのが小学校で学ぶ文法の基礎なのです。

基礎の一つに主語と述語があります。文章を読んですぐに主語と述語を見分けられるようになって初めて基礎を身につけたことになるのですが、小学校では意味を説明するだけにとどまっている場合が多く、進学した子どもたちは主語や述語という概念を複雑な文章問題などに当てはめることができません。また、日本語では主語が省略されることが多く、普段から主語を意識することが少ないことも、難しくしている原因の一つにあるのです。

二つ目に、「これ」「あれ」などの指示代名詞があります。「あの本はどこにあるの」と聞かれたとき、「あの本」がどの本を指しているのか、感覚的に理解しているつもりになって、本当は分かっていなかったという場合が多くあります。ここで重要なことは「あの本」が、例えば「誰が所有する本」というようにはっきりと理屈で理解するということです。

三つめが修飾語と被修飾語。例文として「青い空を見ながら黄色い服を着た人が流れの多い川の横を歩いて行った」とあるとき、「青い空」「黄色い服を着た人」「流れの多い川」という風に、一つずつ区切ったイメージを組み合わせて、全体の文章のイメージをつかむ必要があります。ところが、今の子どもたちは普段の会話事態が単語になっているせいか、「青い」「空」「黄色い」「服」…というように、文章を言葉の羅列でしか理解できていないのです。そうすると、「空」に「黄色い」がかかっていると勘違いしてしまうのです。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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