陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

最近、「PISA型学力」という言葉をよく耳にするようになりましたが、みなさんはご存知でしょうか。PISAとは国際学習到達度調査のことです。その中に、読解力のテストがあるのですが、日本型とは異なる考え方が存在します。日本では、一つの言葉に注目して、「どんな意味を持っているのか」「何を指しているのか」と文章を読解するための知識や技術を問うのですが、PISAでは「この問題についてあなたはどのように考えるか」と思考全体を問うのです。

私自身、PISAの問題文を読んだり、海外の事情を見てきたので分かるのですが、PISA型の読解力を身に付けるには、自分の考えをキチンと展開していく能力が必要となります。日本人は、割と物事を直感的に考える傾向がありますが、必要なのは論理的思考です。物事のつながりをまず論理的に展開して再構成する作業を、頭の中でしなくてはならないのですが、これはハッキリ言って難しい。そこで書くことが重要になるのです。

今、自分が思ったことをとりあえず書くという教育方法は、要するに作文指導になります。私が尊敬しております野口芳宏さんという国語の先生がいらっしゃるのですが、野口先生も「考えることは書くことだ」というお考えをお持ちで、小学生に1年間で400字詰め作文用紙800枚くらい書かせたという話があります。

私たちは物事を覚えるときには書いて覚えますが、考えるときにも書くことが大切です。そこで、常日頃からノートを持ち歩いて、何か思いついたらすぐに書くという癖をつけるといいでしょう。そうして書き慣れてくれば、それは考え慣れることと同じになります。とにかく、自分の頭の中にあるものを全部書き落とし、そのあとで書かれているものを見て、どのように再構成すればいいのかを考え、清書する。実は、これが考えるということなのです。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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