陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

まず百ます計算を知らない方のために説明をしておきますと、適当な大きさの紙に「ます」を縦10列、横10列で100個つくり、その「ます」の外、上端と左端に0から9までの数字をランダムに並べていきます。そして、数字同士が交差するところ(ます)を足したり掛けたり、用いる数字を10から20までにして引いてみたりと、時間を計りながら計算をしていくというものです。書店には、「徹底反復百ます計算ドリル」というのが置いてありますので、これを見て頂くと、大変分かりやすいかと思います。

百ます計算の「正しいやり方」に行き着いたのは、兵庫県の山口小学校で学級担任をしていたころに、担任以外の仕事が忙しくなってしまい、手抜きで数字の並びが同じプリントを10日間分ぐらい刷ったことが発端です。

それまでは計算練習ということで、子どもたちを鍛えるために毎日並びを変え、1ヵ月半で平均タイムを1分30秒ぐらいにしていたのですが、同じ並びのものを使ってみると、2週間で同じ平均タイムになったのです。そのときは、同じ問題を続けてやらせてタイムを短くしても、計算力まで上がる訳がないと思ったのですが、普通の計算練習をやらせてみても、計算時間は早く、間違いも少ないという結果が出てしまいました。

つまり百ます計算は、単なる計算練習である以上に、「脳トレ」の側面を持っていたのです。百ます計算のタイムが早くなることは、それだけ脳の回転が早くなっているという証です。さらに計算力だけでなく、聞く力・話す力の向上にもつながっていくので、子どもたちは、先生の言っていることを理解しやすくなり、授業に参加しやすくなります。

また同じプリントであれば、基本的に毎日タイムが上がっていくので、子どもたちはその度に達成感が得られますし、タイムをグラフにつければ、より客観的に自分の成長を確かめられることになります。それに加えて毎日、親御さんや先生から「すごいじゃないか」と褒められると、子どもはやる気をもち、タイムが伸びていく一因になるでしょう。

百ます計算の正しいやり方とは、「同じ問題を毎日やる」、そして「タイムを必ず計る」ことです。適切でないやり方で行うと、なかなかタイムが伸びなかったりしますので気をつけてください。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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