
2009年3月14日 放送分
どうしてもわからない文章題は解き方を呪文に!
算数の文章題が苦手な子どもはたくさんいますが、単純に計算力を鍛えるだけではあまり効果を得られません。また、国語力があれば解けるだろうといわれていますが、複雑な構造の文章題になると難しいでしょう。そこで私が考え出した方法が「解き方を呪文にする」なのです。
具体的な例題で説明します。『みかんの缶詰3個と桃の缶詰5個で2100グラムあります。みかんの缶詰3個と桃の缶詰3個では1500グラムです。桃の缶詰は一つ何グラムですか』という問題の場合、『まず、2100グラムから1500グラムを引くと600グラムあまります。この600グラムとは桃の缶詰5個から3個を引いた2個の重さとなります。つまり桃の缶詰1個は600グラムを2で割った300グラムとなるのです』という解き方と答えを先に教えてしまうのです。
今回の例題では3回計算する箇所が出てきました。実は、文章題を苦手としている子どもの多くは、2回までしか計算式を覚えられない場合が多いのです。そこで「2100グラム-1500グラム=600グラム」「5個-3個=2個」「600グラム÷2個=300グラム」と3回ある式の計算記号に注目すると「引く、引く、割る」の記号を使っていることが分かります。式を全てを覚えられないなら、中核となる「引く、引く、割る」だけを呪文のように丸暗記するのです。すると、類似問題を解くときにその「呪文」から式の全体像を思い出すことができるので、理解を深めていけるということなのです。
文章題は理解力を養うために勉強するのだから上記のような解き方は良くないと思う方もいるでしょう。しかし「理解してから解く」という王道のやりかたにこだわりすぎると、文章題を苦手としている子どもはなかなか成長できません。「解いていくうちに理解する」ことで途中のつまづきをなくし、繰り返し解くことで徐々に理解を深めていくべきです。