陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

算数の文章題が苦手な子どもはたくさんいますが、単純に計算力を鍛えるだけではあまり効果を得られません。また、国語力があれば解けるだろうといわれていますが、複雑な構造の文章題になると難しいでしょう。そこで私が考え出した方法が「解き方を呪文にする」なのです。

具体的な例題で説明します。『みかんの缶詰3個と桃の缶詰5個で2100グラムあります。みかんの缶詰3個と桃の缶詰3個では1500グラムです。桃の缶詰は一つ何グラムですか』という問題の場合、『まず、2100グラムから1500グラムを引くと600グラムあまります。この600グラムとは桃の缶詰5個から3個を引いた2個の重さとなります。つまり桃の缶詰1個は600グラムを2で割った300グラムとなるのです』という解き方と答えを先に教えてしまうのです。

今回の例題では3回計算する箇所が出てきました。実は、文章題を苦手としている子どもの多くは、2回までしか計算式を覚えられない場合が多いのです。そこで「2100グラム-1500グラム=600グラム」「5個-3個=2個」「600グラム÷2個=300グラム」と3回ある式の計算記号に注目すると「引く、引く、割る」の記号を使っていることが分かります。式を全てを覚えられないなら、中核となる「引く、引く、割る」だけを呪文のように丸暗記するのです。すると、類似問題を解くときにその「呪文」から式の全体像を思い出すことができるので、理解を深めていけるということなのです。

文章題は理解力を養うために勉強するのだから上記のような解き方は良くないと思う方もいるでしょう。しかし「理解してから解く」という王道のやりかたにこだわりすぎると、文章題を苦手としている子どもはなかなか成長できません。「解いていくうちに理解する」ことで途中のつまづきをなくし、繰り返し解くことで徐々に理解を深めていくべきです。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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