陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

小学校の算数で子どもたちがつまずきやすい「割合」について、2つの例題を元に解説していきます。
A:『100円のノートが2割引になっています。さていくら安くなっていますか』
B:『100人の子どものうち、テレビを2時間以内しか見ていない子どもは、全体の90パーセントでした。さて何人でしょう』

Aは歩合、Bはパーセントという別々の分野として教科書に出てきます。Aの問題にある2割とは、100円=1としたときの「0.2」であり、実際には「20円」でもあることから、2つの数字を持っていると考えられます。Bも同じで、90パーセントとは100人=1としたときの「0.9」であり、実際の人数「90人」でもあります。このように、1つのものに対して2つの数字がつくようになると子どもたちは混乱してしまいます。

すると子どもは「なんで0.2と2割がイコールでつながるの?」と素朴な疑問を持ちます。納得できないことは頭にスッと入らないのです。そこで私が考えたのが「0.2」や「0.9」に同じ単位“倍”を無理矢理つける方法です。つまり、Aでは100円の0.2倍安くなり、Bでは100人の0.9倍の人がテレビを2時間以内しか見ていない、となります。すると、「これは“倍”で一緒なんだ」と納得して、歩合とパーセントが同じ問題であると理解できるのです。

次に、同じ意味を持つなら「なぜ“倍”だけでなく、歩合やパーセントという新しい単位が必要なのか?」という疑問が生まれるでしょう。これは、“倍”を使う時は2倍、3倍…100倍と単位の前に整数をつけることが多いのに対して、歩合やパーセントでは1倍より小さいものを表す場合が多いからだと説明すると、子どもは「わかった」と納得してくれます。

つまり、この「割合」の問題では、1つの数字に2つの数値がつくと解説した上で、実は歩合やパーセントは、元々“倍”の変形の単位であり、1倍よりも小さい時の単位であると子どもたちが理解できれば、今までやってきた“倍”の学習も生かされるわけです。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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