陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

私は、子どもたちの学力アップを図るために、新学期に教科書を貰った時点で、最後まで目を通すよう指導してきました。つまり、1年間の授業の流れを大まかにでも知ることで「この時期には、大体こういう授業をやっている」という感覚を身に付けてほしいのです。

もちろん、内容が理解できなくても大丈夫。「難しそう」と思うだけでも、近い将来、実際に問題に取り組むときの心構えができていいのです。また、もし理解できたら解いてみましょう。「最初に解くと授業に対する関心が失せてしまう」という意見もありますが、それでは予習をしない方がいいと言っているのと同じこと。教科書に目を通すことは、予習をするということなのです。

予習とは、新たな問題に取り組む前に、自分自身の中に枠組みを作ることです。予習がキチンと出来ていると、授業の理解度がアップし、早い段階で授業内容を習得できるようになります。すると、より高度な応用問題でもスムーズに解けるようになるのです。1日に15~20分程度の時間を予習に使うかどうかが、大きな分かれ道になるのです。

1年間のうちで、子どもたちの学習意欲が最も高まるのは4月。この時期に、あえて難しい問題を取り入れるのも効果的です。その時は出来なくても、いずれできるようになるという見通しを子ども自身が持つことが大切。実際、勉強が進むうちに解けるようになればそれが自信となり、次の意欲に繋がるでしょう。

学習をマラソンに例えたとき、ゴールを知らないで走ることはできませんが、仮に42.195キロというゴールが決まっていればペース配分ができ、覚悟もあるので努力が出来ます。学習でも同じように1年間、1学期、1週間という風に、ゴールを作り、やるべきことを絞る。これが、学習方法を習得していく第一歩になります。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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