
2009年3月28日 放送分
新学期に教科書を貰ったらすぐに目を通す
私は、子どもたちの学力アップを図るために、新学期に教科書を貰った時点で、最後まで目を通すよう指導してきました。つまり、1年間の授業の流れを大まかにでも知ることで「この時期には、大体こういう授業をやっている」という感覚を身に付けてほしいのです。
もちろん、内容が理解できなくても大丈夫。「難しそう」と思うだけでも、近い将来、実際に問題に取り組むときの心構えができていいのです。また、もし理解できたら解いてみましょう。「最初に解くと授業に対する関心が失せてしまう」という意見もありますが、それでは予習をしない方がいいと言っているのと同じこと。教科書に目を通すことは、予習をするということなのです。
予習とは、新たな問題に取り組む前に、自分自身の中に枠組みを作ることです。予習がキチンと出来ていると、授業の理解度がアップし、早い段階で授業内容を習得できるようになります。すると、より高度な応用問題でもスムーズに解けるようになるのです。1日に15~20分程度の時間を予習に使うかどうかが、大きな分かれ道になるのです。
1年間のうちで、子どもたちの学習意欲が最も高まるのは4月。この時期に、あえて難しい問題を取り入れるのも効果的です。その時は出来なくても、いずれできるようになるという見通しを子ども自身が持つことが大切。実際、勉強が進むうちに解けるようになればそれが自信となり、次の意欲に繋がるでしょう。
学習をマラソンに例えたとき、ゴールを知らないで走ることはできませんが、仮に42.195キロというゴールが決まっていればペース配分ができ、覚悟もあるので努力が出来ます。学習でも同じように1年間、1学期、1週間という風に、ゴールを作り、やるべきことを絞る。これが、学習方法を習得していく第一歩になります。