陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

教育の成果は10年、20年経たないと分からないとよくいわれますが、学級担任が変わることで子どもの成績が大きく伸びることがあるように、学力や能力というのは、割と短期間に上がるものです。明日の学力を上げられずに、どうやってその先を変えていくんだ、といった感じですね。

そこで私が注目しているのが、知能指数です。一般的に「知能指数は変わらない」と思われていますが、それは思い込みです。きちんと脳をトレーニングする―すなわち「読み・書き・計算」の反復学習と、その効果を支える「早寝・早起き・朝ご飯」を徹底し、子どもたちの体と脳を元気にすることで、知能指数も大きく変わります。

私が関わり、山口県・山陽小野田市で行った教育プロジェクトでは、市内全小学校の子どもたち4000人近くに、「読み・書き・計算」と「早寝・早起き・朝ご飯」を実践してもらいました。すると9ヶ月間で、知能指数の平均値が9ポイント上がりました。

知能指数はテストの点とも関係してきます。あまり言われていないことですが、目安として、知能指数を2で割ると学力偏差値に近い値が出てきます。どの世代でも平均知能指数は100ぐらいですが、これを100から120に上げれば、偏差値も50から60に上がるというわけです。山陽小野田市でのプロジェクトでは、上昇した知能指数9ポイントに対して、偏差値が4.5上がることはありませんでしたが、それでも平均で3ポイント近い伸びがありました。

子どもたちに与える課題である「読み・書き・計算」の反復学習の具体的なやり方は、追々お伝えしていきますが、端的にいうならば「計算も音読も、スピード・テンポ・タイミングが重要」だということです。ちなみに反復学習は、毎日、10分から30分も行えば十分です。

もちろん最終的な学力に結びつけるためには、きちんと勉強し続けたり、意欲を持って未来を見据えることが当然必要ですが、最初の可能性を大きく広げ、一気にジャンプアップするためには、短期間に子どもたちの脳の力を高めることが突破口になると思います。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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