
2009年5月2日 放送分
いろいろな辞書の使い方
書店に行くと数多くの辞書が並んでいます。例えば国語辞典一つ取っても薄かったり厚かったりと様々。中には「用字用語辞典」という変わった辞書もあります。
「用字用語辞典」は、例えば一つの言葉を別の言い方をしたらどうなるのか、同音異義語の意味の違いや用法などが説明されている辞書です。単調にならない豊かな表現や、様々な言い回しを使った文章を書く際に役立ちます。
私は、子どもたちに豊かな表現力を備えてもらおうとして「用字用語辞典」を小学校5年生に使わせたことがあります。子どもたちの質問にその都度答えるよりも、まず自分で調べるように1人に1冊「用字用語辞典」を持たせたのです。すると作文力が目に見えて上達していきました。新聞の投稿欄に次々と載り、コンクールにもよく通りました。本格的な原稿用紙の使い方や作家の作法などが付録で付くこともあるので、本格的な書く力を身につける時にはとても役に立ちます。将来作家を目指している子どもにはぜひ持たせたい辞書の一つですね。
国語辞典でも、それぞれに専門性があります。私はいろいろな種類の辞書をたくさん教室に並べて、その時折で子どもたちに引かせていました。すると、子どもたちの中に辞典自体に強い興味を抱く子どもが出てきます。例えば「故事成語」ならこの子、「外来語」ならあの子という風に専門的な知識を増やしていくのです。
辞書は、解らない言葉があると引くというイメージがありますが、そうではなくどんどん読んでほしいと思います。学問や知識というのは言葉で構成されていますので、知っている語句が多いほど知的レベルが高まります。高度な思考に入っていくためにもいろいろな辞書に触れて、読んでいくことが学力向上の大きなポイントになるでしょう。辞書は解らない言葉を引くだけでなく、読書して知らないことを見つけていくものだという発想の転換をして頂くと良いと思います。