陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

書く能力や読む能力は一般的ですが「聞く能力」はあまり耳にしません。「しっかり聞きなさい」「こっちを向いて聞きなさい」というのは態度を注意しているだけ。「聞く能力」がない子どもは真面目に聞いている顔をしていても、後で質問すると答えられなかったりします。きちんと聞くには能力が必要です。そして、能力は鍛えることが出来るのです。

書く能力や読む能力を鍛えるには書き取りや音読が効果的ですが、聞く能力を鍛えるには何をすればいいのか悩んでしまいがちです。そこで私が薦めるトレーニングは聞き書きです。聞く能力が弱い子どもは聞いた音を言語化、文字化することを苦手としています。一度に聞き取れる文字数を7文字程度だと考えても、それだけでは文章になりません。そこで、例えば「これは国語の本です」と話して聞かせ、子どもが一字一句それを書き取る方法で練習すると、聞き取り能力を伸ばすことが出来るでしょう。

実は「聞き書きドリル」を作ろうと思い、東北大学の川島隆太先生の研究室に協力してもらい、実験をしたことがあるのですが、聞くことが得意だという人より、聞き書きをした人の方が、圧倒的に脳を使用しているのです。単純に聞くだけでは脳はほとんど活動していないことが分かりました。

例えば私の講演会にお越しいただいた方の中に、必死でメモを取る方がいらっしゃいますが、家に帰ってメモを見直すということはあまりしないでしょう。それというのも、話しを聞いて書いている段階ですでに脳が活性化して覚えるようになっているからです。

特に最近では聞けない子どもが増えているといわれています。その背景には、親子の対話が少なくなっている現状があるとも言われており、私も心配しています。一言二言でもいいので、親子の会話を大切にしていただければ、その中から聞く力というのは育つと思います。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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