陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

教育業界では視写(ししゃ)という専門用語に近い言葉をよく使います。書き写しという意味なのですが、時間がかかるという理由で最近では授業に取り入れているところは少ないようです。しかし、視写にはとても重要な意味が含まれているので、今の子どもたちにも、ぜひ取り組んでもらいたい学習だと思います。

小学校の低学年では書き方を学習します。文章を書くとき、まずは誰でも読めるきれいな字で書くということが大切になります。また、皆さんあまり意識していないと思うのですが、ある一定の速さで書くという技術も身に付けているのです。

早くきれいに書くということは、先生が黒板に書くスピードについていくことが出来るということで、それは授業のスピードについていけるということに繋がるのです。

逆に、ついていけない子どもは、必死に書き写しながら、同時に先生の話も聴かなければなりません。そうすると混乱して、授業全体についていけなくなってしまうのです。そうならないように、視写の学習を通して、一定の速さで書く技術を身につけるということが重要になってくるのです。

視写は、小学校の中学年ぐらいまでは授業についていくために必要な「書く早さ」を身につけることが大きな目的になりますが、高学年くらいになるとその能力が作文に活かされてきます。私が視写の指導をしていたころは、新聞のコラム欄をネタにしていました。新聞だから割と高度な言葉が出てくるので、解らないときは辞書を引く習慣を身に付けられます。しかもコラムには非常に重要な情報が書いてあり、社会性のある時事問題に目を向けるきっかけにもなるでしょう。

視写を通して習っていない漢字に触れ、何度も繰り返し書くことで憶えていきます。しっかり文字を書くということは学力が向上する大きなポイントにもなるので、ぜひ挑戦してみてください。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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