陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

多くの方が、ゆっくり少しずつ考えた方が賢くなるイメージを持っていると思います。私も以前は、ゆっくり丁寧に教えていましたが、実際の成績はなかなか伸びませんでした。ある日、一気に授業を進めたことがあり、解っていない子にはあまり構わないという、良くない対応を取ってしまったことがあります。ところが、その後にもう一度同じ部分を繰り返し学習すると、勉強が苦手な子どもでも、前回習った内容は頭に残っているので理解しやすいということが分かったのです。

1回の授業を最初から丁寧にやるよりは、粗くても2回、3回と繰り返した方が効果的ということがわかりました。そのためには、繰り返す学習の内容をシンプルにする必要があり、多少つまづく子どもがいたとしても構わずに進まなくてはいけません。つまり「単純にして粗くて早い」授業です。一見すると教師としてあるまじき考え方のようにも思えるのですが、実際に行うと子どもたちの知識の定着が良くなっていったのです。

例えば、算数では「計算」や「文章題」といった色々な種類の問題を出すのではなくて、「文章題」なら「文章題」だけ、1つのパターンを何題も続けて解かせるように単純化すると良いでしょう。そうすることで、1問目で説いた方法が2問目で役に立ち、2問目を解いたコツを3問目に活かす、という流れが作り出せるのです。

この宿題の答え合わせをして解らない部分を確認した後、しばらくしてからもう一度繰り返すと、イメージとして思い出すことができます。思い出すという感覚と、解るという感覚は非常に似ているといわれており、「ハッ」と気づくことが、子どもたちのやる気を刺激し、あるいはもっと高度な問題に挑戦しようという意欲にもつながるのです。また、全体を通して判明した弱点を、重点的に繰り返し学習させることで、子どもの学力は向上していくと思います。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

隂山英男 Official Web Site

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