陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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「宿題をするのに10分」や「本を読み終えるのに3時間」という風に、子どもたちが作業をするときには時間軸を入れると、勉強の仕方が効率的になります。私は、学校の先生にもストップウォッチを使って時間を計りながら授業をしたらどうかとアドバイスしています。「3分で解いてみよう」と問題を出せば、子どもたちは「この問題を解く為には3分の集中力が必要になる」という目処が立てられるようになるのです。時間を区切る学習を続けると、集中力がアップすることになり、3分かかった問題が2分で解けるようにもなるでしょう。

また、家庭学習をする場合でも同じく時間を気にして欲しいと思います。例えば、10分で出来る宿題が出たとき、それに20分かけてはいけません。それは「勉強をゆっくりやる」ではなくて「怠ける練習をしている」ということにつながるからです。10分でできるものは10分で出来なければいけないし、集中力が上がって9分、8分と時間が短縮されていくのはいいのですけれど、極端に5分でやってしまうと雑な作業をしたことになるので、これもよくないのです。子どもたちは、出された問題に対して、どの程度の時間を必要とするのかということを理解することで、集中して取り組む姿勢が身についてくるのです。

家庭では、どうしても緊張が解けて気が抜けてしまうものですが、集中力を欠いた勉強を習慣化させてしまうと、学校での授業にも支障をきたすことになります。大切なことは、時間を意識しながら作業をするということ。勉強が上手に出来る子どもの勉強時間はそれほど長くありません。学校の先生には、宿題を出すときに「○分で終わらせてみよう」という風に時間を区切った指示を出して欲しいと思います。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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