
2008年10月25日 放送分
成績アップには勉強より朝ごはんのおかず
先日、以前から交流のある大脳生理学者の方とお会いする機会があったのですが、彼との雑談の中で驚くことがありました。私たちが山口県山陽小野田市で実施した、生活改善・学力向上プロジェクトで判明したことが、彼の考えと一致したからです。それはなにかというと、「子どもたちの学力向上の一番の鍵はおかずである」ということでした。
山陽小野田市のプロジェクトで、驚くほど成長した子どもが数人いたのですが、彼らは普段からおかずが多い朝ごはんを食べていました。当初、朝ごはんをきちんと食べない子どもが食べるようになったらすごく伸びるだろうと考えていたのですが、実際は普段から食べている子どもが、さらに栄養バランスの整った食事をきちんと食べることで、学力がものすごく伸びることがわかったのです。
前出の学者さんは「パンにジャムをつけて牛乳で流し込む朝ごはんは、学習面から考えると食べていないのと同じ」ともおっしゃっていました。また一般的に、脳にはブドウ糖と酸素が供給されていれば十分であると言われていますが、彼は「どうしてそんな嘘が広まってしまったのか」と首をかしげておられました。
私たちも以前から、豊富な食材を採ると成績が上がるというデータは得ていたので、「朝ごはん」には、ご飯と味噌汁のほかに、もう1皿か2皿付けて下さいと呼び掛けていたのですが、今回のデータを受けて、朝ごはんにおかずを追加することがとても大事であると確信しました。
学力向上のために行う努力として、朝ごはんにおかずを追加するというのは結構簡単な方法ではないでしょうか。特に味噌汁にはいろいろな具材を入れることが出来るので、工夫して活用されてみるといいと思います。