陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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「子どもが読書をしない」という悩みを抱える親御さんが多いのですが、実は近年の小中学生の読書量というのは、統計的に見ると増えてきていることがわかります。これは文部科学省が学校図書館図書整備費というものを増額するようになり、子どもたちの周りの環境が変わったことが影響していると思われます。

子どもたちは環境が変われば敏感に反応するものです。新しい本を買い与えるということ自体が、子どもたちを読書好きにする一番の工夫といえるでしょう。ご家庭で何冊も買うとなると金額もかさみますが、月に1冊くらいは買ってあげてはいかがでしょうか。

読書好きと学業は関係が深いものです。私が山口県の山陽小野田市で教育プログラムを実施したとき、本を読んでいる子どもは、国語はもちろん、算数、社会、理科までも良い成績を残していました。読書量と知能指数は正比例し、月に10冊くらいまでは読めば読むほど知能指数は上がっていきます。読書を生活習慣化すれば「楽しい脳トレ」「長く続けることが出来る脳トレ」として、学力向上に役立てていくことができるでしょう。

読書を習慣化させる方法として、家庭ではテレビを消した静かな環境を作り、お父さんやお母さんと一緒に本を読むといいでしょう。また、幼少期には読み聞かせも効果的です。このとき、子どもは毎回同じ本を要求してくることが多いですが、遠慮せずに読んであげてください。無理に色々な本を選ぶよりも、同じ本を何度も読み聞かせるほうが、徹底反復につながるので良いのです。子どもはその本の中に出てくる言葉を全部習得すれば、自然と次の本を欲するようになります。

また、家族で図書館へ行き、いろいろな本を借りてきてもいいでしょう。日常的に本が身近にある生活環境を作り、本を読む習慣を家族みんなで身につけることが大切なのです。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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