陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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最近の子どもたちの読書傾向を調べてみると、伝記をあまり読んでいないことがわかります。つまり、野口英世や北里柴三郎といった偉人についてほとんど知らないのです。子どもたちが学習に打ち込む動機として、このような立派な人たちに対するあこがれの気持ちが役に立つのですが、それがないのです。

今の子どもたちに尊敬する人を尋ねると、お父さんやお母さんと答える割合が圧倒的に多く、自分の生活の範囲内だけに視野が留まっているケースがほとんどです。もちろんご両親を尊敬することは良いことなのですが、それだけではなく「世の中をもっと良くしたい」とか「ノーベル賞を受賞するほど壮大な研究に打ち込みたい」という大きなスケール感を持つことも大切だと思います。

伝記を読む時期として最適なのは自我が目覚める小学校5年生くらいです。これは「世界」「科学」「宇宙」などのさまざまなキーワードに興味を持つ時期と一致することも要因の一つだと考えられます。

夏休みに入ると図書館に行く機会も多くなると思いますが、親御さんは子どもに「たまには伝記も読んでみたら」と薦めてみても良いと思います。あこがれはとても大切だと思いますし、あこがれを持つ子どもというのは大きく成長します。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

陰山英男 Official Web Site

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