
2009年8月15日 放送分
人生を豊かにする第一の力は睡眠力(前編)
睡眠力は非常に大きなキーワードです。広島県の学力調査の結果を睡眠時間との関係で集計したデータがあるのですが、睡眠時間が5時間を下回る子どもは、国語の点数が50点程度しか取れず、反対に一番点数が高いのが8時間眠る子どもでした。5、6、7、8時間と睡眠時間が増える毎に、点数も増えていくのです。ただし、9時間を越えると急に点数が下がるので、寝すぎも良くないことがわかります。
しかし、都市部だけでとったデータを見ると、睡眠時間が短くて学力が高いという子どもが多いケースがあり、睡眠時間を削って塾に行き、たくさん勉強した方が良いと思いがちです。確かにテストで良い点数を取ることもありますが、意外なことに基本問題でつまづいてしまうこともあるので、私は、睡眠を削ると脳の働きにマイナスの影響が出てくるのではないかと考えています。
山口県山陽小野田市で行った調査からも、平均8時間程度の睡眠が必要だというデータが出ており、学力偏差値との比較もわかりました。例えば同じ8時間睡眠でも寝る時間帯によって変化が生じます。8時から9時までに寝る子どもの学力偏差値が52で一番優秀。続いて9時から10時までで50とほぼ平均値。10時から11時になると50を割り平均値以下に落ち込んでしまいました。このことからも、小学生は遅くとも10時には寝なくてはいけないことがわかると思います。ほかに、アメリカの高校生のデータからも、10時半より遅く起きている生徒の成績は、それ以前に眠る生徒と比べて非常に低いことがわかっています。
10時半ごろに眠ると良いことが分かっているので、実は、私もその時刻には寝るように心がけています。はじめのうちはなかなか寝付けなかったのですが、布団の中に入って寝ようと努力すると眠くなることがわかりました。十分な睡眠を取ると体の調子も良くなりますので、皆さんも10時半を目標に寝られてはいかがでしょうか。