陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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子どもは勉強以外の分野でも、周りから認められることで自信を得ます。そういう意味で私は、絵の写生会を子どもたちによく受けさせていました。テストと同じで、写生会も入賞するための「傾向と対策」がありますので、大人から子どもへアドバイスできるのです。

各コンクールにはそれぞれ個性がり、評価を受けるポイントは様々です。「明るい色調」「暗めで重厚な雰囲気」「緻密な構図」「やわらかでメルヘンチックな発想」など違いが見られます。その違いを見極める意味でも、目標となるコンクールの発表会を見に行くと良いでしょう。いくつか見ていると、描く被写体の素材にも傾向があるなど、様々なことに気が付くはずです。そして、子どもたちにいつでも見せられるように、デジカメを活用して入賞作品をたくさん撮影してください。私は、写生会の前には、この撮影した作品を見せながら絵の描き方について指導していました。

このように研究をしていくと、各コンクール毎の傾向と対策が立てられますが、共通して一番大事なことは「描きたいものを主張する」ということです。具体的には「描きたいものを大きく描く」と良いと思います。例えば、家を大きく描きたければ屋根の端を画用紙からはみ出して描くなど、あえて全部描かないことによって大きさが強調されます。第一印象で被写体が自然と目に飛び込んでくるので「これをしっかり描きたい」という意志が見る人に伝わりやすくなるのです。審査員の先生は、多いときは一日に何百枚もの絵を見ますから、このようなインパクトの強い絵が選ばれやすくなります。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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