
2009年10月10日 放送分
私が守らせた3つの約束
生活指導をすると「決まり」の多さに気が付きます。例えば「玄関で靴を揃えましょう」「あいさつは自分からしましょう」など、細かいことまで挙げると限りなくでてきます。細分化し過ぎると、子どもは覚えきれませんし、チェックする方も大変です。私は「決まり」は絞るべきだと考え、3つ掲げて指導してきました。
まず1つ目は学習を意識した決まりで『怠けてはいけない』です。例えば「その日のうちに宿題を終われせる」など、一度決めたことは途中で投げ出さず、最後まで全部やり通すよう指導するのです。
2つ目は人間関係を意識した決まりで『傷つけてはいけない』です。「悪口を言ってはいけません」「たたいてはいけません」など、心を傷つける場合も、体を傷つける場合も、この一言に集約することができます。
3つ目は、1つ目と2つ目の決まりをきちんと守らせるための対策です。いくら「決まり」を作っても、やはり子どもは怠けたり、傷つけたりしてしまうことがあります。そんな時には『嘘をついてはいけない』と指導しましょう。重要なのは決まりを守れなかった後の対応です。なぜなら、子どもは反省から逃げようと嘘をついてしまいがちだからです。嘘をつくということ自体を制することで、正面から向き合える体制を整えます。
もちろん子どもを信じることは大切ですが、過信して小さな嘘を見逃してしまうと、子どもは将来同じような嘘や行為をさらにひどい形でするようになります。中学校で問題を起こしている子どもたちは、小学校の時に嘘をついて見逃されたり、逃げ通した経験のある子たちが多いのです。そうならないためにも、周囲の人たちが、子どもの嘘を見抜けるようになる必要があると思います。