陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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生活指導をすると「決まり」の多さに気が付きます。例えば「玄関で靴を揃えましょう」「あいさつは自分からしましょう」など、細かいことまで挙げると限りなくでてきます。細分化し過ぎると、子どもは覚えきれませんし、チェックする方も大変です。私は「決まり」は絞るべきだと考え、3つ掲げて指導してきました。

まず1つ目は学習を意識した決まりで『怠けてはいけない』です。例えば「その日のうちに宿題を終われせる」など、一度決めたことは途中で投げ出さず、最後まで全部やり通すよう指導するのです。

2つ目は人間関係を意識した決まりで『傷つけてはいけない』です。「悪口を言ってはいけません」「たたいてはいけません」など、心を傷つける場合も、体を傷つける場合も、この一言に集約することができます。

3つ目は、1つ目と2つ目の決まりをきちんと守らせるための対策です。いくら「決まり」を作っても、やはり子どもは怠けたり、傷つけたりしてしまうことがあります。そんな時には『嘘をついてはいけない』と指導しましょう。重要なのは決まりを守れなかった後の対応です。なぜなら、子どもは反省から逃げようと嘘をついてしまいがちだからです。嘘をつくということ自体を制することで、正面から向き合える体制を整えます。

もちろん子どもを信じることは大切ですが、過信して小さな嘘を見逃してしまうと、子どもは将来同じような嘘や行為をさらにひどい形でするようになります。中学校で問題を起こしている子どもたちは、小学校の時に嘘をついて見逃されたり、逃げ通した経験のある子たちが多いのです。そうならないためにも、周囲の人たちが、子どもの嘘を見抜けるようになる必要があると思います。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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