陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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住宅と学習の関係性について、保護者の方から「宿題は家のどこで取り組ませるのが最適ですか?」「子ども部屋は必要ですか?」といったご質問を多く頂きます。

私は、幼い子どもが学習する場所として一番適しているのはリビングであると考えています。小学校の低学年くらいの子どもは、まだ勉強への取り組み方を理解できていません。そんな状態で一人で宿題に取り組んでしまうと、つまずいたときに対処が取れなくて、長い時間悩んでしまうでしょう。このような子どもは、長く悩むことに慣れておらず、やがて勉強そのものに対する意欲も失ってしまう危険があります。

そうならないために、早めのフォローが必要となります。子どもが悩んだときに頼れる大人がすぐに側にいる環境は心強いもの。それがリビングなのです。

リビングでは、大人は子どもを「斜め後ろから見守る」ようにしてください。宿題に取り掛かろうとする子どもの真正面に陣取ってしまっては監視する形になってしまい、お互い気まずい雰囲気となってしまいます。子どもがつまずいた瞬間に、その悩みを解決することに意義があるので、絶えず見張っていては逆効果となってしまいます。また、「あれしなさい」「これしなさい」と指示を出しすぎると、子どもは自分で判断する能力を育てることが出来ないので注意しましょう。あくまでも子どもの疑問の手助けをしてあげるスタンスを取ることが大切です。大人は自分の仕事をしながら見守るくらいで丁度よいでしょう。

「斜め後ろから見守る」と、子どもの弱点の傾向がよくわかります。子どもが苦手としている部分をチェックして、次の学習のときにさり気なくアドバイスしたり、教材を提示することができると非常に良いと思います。

このように、子どもが宿題に取り組むときリビングを活用すると多くのメリットがあるとわかりました。それでも子どもに部屋を与えたいという方もいらっしゃると思いますが、その場合でも「子ども部屋に放り込んでしまえば良い」などという考えに陥らないように気をつけて欲しいと思います。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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