
2009年12月12日 放送分
子どもの自立のとき
子どもの自立と言えば、高校を卒業する18歳、成人式を迎える20歳、大学を卒業する22歳と考え方もいろいろあると思いますが、思春期が始まる年代も自立の第一歩と言えるでしょう。
小学3年生から5年生、本格的には4年生後半から5年生くらいにかけて精神的な自立が始まることが多く、出会う人やモノによって成長に大きく影響を与えます。例えば偉人の伝記を読んだり、憧れの人に会ったりすれば良い影響を得られることがあります。一方で悪い影響を得る可能性があることも認識しておいて下さい。
実は、中学生になって非行に走る子どもは、思春期が始まる年代に、芽となる小さな問題行動を起こしていることが多いのです。しかも、幼い頃というのは大胆なことはしないので、見つかったとしても大して怒られない場合があります。すると反省のないまま成長してしまうことになるのです。
親が子どもを正しい方向へ導いてあげることはとても大切ですが、教育の面で深く関われるのは「九九」を覚える小学2年生くらいまでだと思います。「九九」を覚えると小学生として一人前になったと思う親御さんも多いようです。事実、3年生くらいまでは「九九」さえ覚えていたら授業に付いていくことはできるでしょう。
しかし4年生になると「筆算」などが出てくるので、単に「九九」を覚えていればよい、ということではなくなります。「二桁同士のかけ算」や「割算の筆算」などの難解な問題を解くためには粘り強く取り組む必要があるのですが、そこでくじけてしまうとコンプレックスが生まれてしまうのです。その心の隙間に良からぬ誘惑が入り込むと悪い方向に流されてしまう場合があります。
また、携帯電話などが普及したこともあり、昔に比べて非常に多くの悪い情報を受けやすい世の中になりました。気付いた時には驚くほどの影響を子どもが受けているケースも少なくありません。
これらの対応策としては、やはり子どもの行動を良く見ておくことが第一です。幼いころから勉強部屋を与えて放っておくのではなく、なるべく側に居て、注意して見てあげる必要があると思います。