陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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夏休み、冬休み、春休みという3つの長期休みの中で子どもの学力が一番伸びるのは冬休みです。

夏休みは約40日間と長すぎることに加えて、海や山などのレジャーといった楽しいことも多く、勉強に集中しづらい傾向があります。また7月8月には親御さんが働いている場合も多いので様子を見てあげることも難しいでしょう。

春休みはその前後で担任の先生が入れ替わる時期です。そのため前任者が出した宿題は後任者が添削しなければならなくなります。すると先生同士で気が引けてしまい宿題を出しづらくなってしまうのです。宿題がない分、子どもが勉強に打ち込む時間も減ってしまうでしょう。

夏や春に対して冬休みの利点は3つあります。

1つめのポイントは、おさらいに最適な時期であることです。重要教材は2学期に学ぶものが多く、すぐおさらいできるという意味で一番良いタイミングといえます。休み期間も約2週間と長過ぎず短過ぎず、最後まで飽きずに取り組みやすいと思います。

2つめは親御さんが在宅している環境です。元旦の前後など親子そろって過ごされることも多いと思います。親御さんが余裕をもって子どもと接することができ、子どもが宿題でわからない箇所があれば教えてあげることができるところが良いでしょう。

最後は3学期の成績を上げやすいという点です。3学期はもともと期間も短く、教材も限られているので、予習をやればやるほど理解度が上がります。また、それほど難しい教材が出てくることもないので、学習効果も非常に高い。すなわち冬休みの短い期間に集中して予習に取り組めれば3学期の成績は上がりやすくなります。子どもは成績が上がったという実感があるとより一層頑張れるので、冬休みは大切なポイントになるでしょう。

冬休みの前半を2学期のおさらいに当てて、後半を3学期の予習に当てると良いかもしれません。しかし、冬休みにはクリスマスとお正月といった子どもが遊びたくなる行事があります。何も考えずに遊んでしまうと「楽しいな」だけで終わってしまいますが、きちんと計画を立てて過ごせば有意義な期間になります。この違いはとても大きいので、ぜひご家族の中で冬休みの過ごし方について話し合われてはいかがでしょうか。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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