陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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子どもが家のお手伝いをするときには、計画の立案、作業の準備、実行、という段取りを踏むことになります。これは大人の仕事と同じ手順であり、だからこそ実社会に出る前の練習にもなるので、どんどん子どもにお手伝いをさせると良いでしょう。

お正月といえば、ご家庭によって過ごし方も様々で、それに伴い子どもに任せるお手伝いも変わってくると思います。私が子どもの頃の話をしますと、当時はお正月に父親がしめ縄を編んでいたのですが、そこで使う裏白(うらじろ)というシダ類の植物を採ってくるのが私の役目でした。その頃住んでいたのが兵庫県のまだ自然が残っている地域で、近所にある山の頂上に生育している裏白を採りに行っていたのですが、ただでさえ険しい山道に加え、この時期は積雪も深く、とにかく大変だったことを覚えています。必要なのは一枚だけなのですが、それだけ採って帰っても仕方ないので、ご近所さんに配るために数枚を採っていました。

今考えると、呆れて溜め息がこぼれそうですが、私が採りにいかなければしめ縄は完成しないわけで、子どもながらにその責任を実感してたというわけです。

お正月の飾り付けや大掃除など、それぞれの役割分担を決めてチームワーク良く動くと、家族が一つの社会として機能します。小さな社会ながらもその一員として役に立っていることが実感できれば責任感も自然と身についてくるでしょう。実際には、トイレ掃除や窓ふきなど、普段はやらない箇所の掃除を子どもにさせて、上手く組み込めたら年間の責任分担として任せてしまうのも良いかもしれません。

このように、年の終わりのお手伝いを利用しつつ、家族のチームワークといったまとまりを作っていくことも非常に良いと思います。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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