
2008年11月15日 放送分
音読で脳にスイッチを入れろ
「読み書き計算」は現在、多くの学校や家庭に取り入れて頂いてますが、これらの反復学習を行う前に取り組んで欲しいことは、実は音読です。というのも、声を出す行為は単純に自分の気持ちを伝えるだけでなく、体全体のスイッチを入れるような効果があると思うからです。
例えば、気持ちが落ち込んでいるときに「ファイト、ファイト」と声を発して自分自身を奮い立たせたり、負けている野球チームの監督が「声を出せ」と選手を鼓舞することと同じで、「百ます計算」のようにグッと一つのことに集中する前は、まず音読によって体全体を動かすことがものすごく大事になってくるのです。
しかし、一口に発声といっても結構大変です。15分間連続して音読をすれば、体力を消耗して疲れてしまうでしょう。 まずは5分程度を目安にして、姿勢を正して背筋を伸ばし、適度に大きな声で音読して下さい。この時大切なポイントは口の形です。スポーツによって体の筋肉を鍛えるのと同じように、きちんとした発声を行うためには口の周りの筋肉も鍛えないといけないのです。
音読には、文字を目で見て、頭で判断して、口に出して、耳で聞くという要素が含まれています。これらは、単に勉強の手法というより、人間が生きていくために必要な術であるともいえるでしょう。物事が上手くいかなかったときに自分を鼓舞する意味でしっかり声を出したり、自分の好きな文章や言葉を声に出す行為を、私は、元気になるために一番良い方法ではないかと思っています。
朝起きてすぐに音読に取り掛かり、ボーっとした寝起きの脳に活を入れてからしっかり朝ごはんを食べれば、朝の準備はバッチリです。