陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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トイレに行かない人間はいません。だれでも必ず行きます。ところが子どもたちにとっては、毎日のトイレが大きな問題になっているのです。それというのも、日本の学校のトイレの多くは和式であるのに対して、家庭のトイレの多くは洋式であることが原因にあります。

春に向けて進学する子どもは特に関係が深いのですが、家庭の洋式トイレに見慣れている状態で和式トイレを見ると異様な光景に思えてしまいます。大勢の子どもたちが使用するには洋式だと汚れやすいので、学校では和式を多く取り入れています。子どもたちは、和式トイレに慣れておかないと、学校でトイレに行けないということにもなってしまうのです。中にはお漏らしをしてしまい、トラウマとなって、学校に行けなくなってしまったケースもあるので、トイレ問題はとても重要です。

このことからも、入学前には和式のトイレに慣れておくと良いと思います。公民館やその他の公共建物には、まだ和式トイレが多く残っています。そのような場所で「練習」しておくと良いでしょう。

トイレを洋式にしたり、こまめに清掃をするなどの取り組みを行っている学校もあります。汚いイメージのトイレがキレイになると、子どもたちの心にとっても非常に良い影響を与えるのです。私も学校にいるときはトイレ掃除を徹底して行うようにして、子どもたちの心を落ち着かせようとしてきました。

また、親御さんには、子どもに朝きちんと排便をするようにしつけてもらえると良いと思います。お腹が痛いと言って保健室に来る子どもの半数近くは、トイレに行くと治る場合が多いからです。ですから、ゆっくりと時間をかけてトイレに入る習慣を身に付けて欲しいと思います。全部出し切ってしまうと体の調子も良くなります。その状態で学校へ行くようにすれば、子どもたちも快調に生活し勉強に取り組むことが出来るのです。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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