
2010年3月6日 放送分
景色が人を伸ばす
家を建てるときには土地を探しますが、部屋から良い風景が眺望できる場所を選ぶと良いと思います。ホッとする風景は子どもに限らず、人の心を和ませ、新しいアイデアがひらめくきっかけにもなります。
最近では坂本竜馬がブームになっておりますが、彼ら維新志士が活躍した土佐藩、薩摩藩、長州藩などは海のにおいがする土地です。海という広大な風景を見て、その向こうの外国に想いをはせていたのではないでしょうか。人間が成長するには風景がとても重要な意味を持つと思うのです。
私は、海外を訪れることも多いのですが、その経験から一番美しい街として印象に残っているのは米国・シアトルです。北米に位置する寒さの厳しい土地には海があり、山があり、きれいな街並みもあります。中でもレーニア山という代表的な山が街から少し離れたところにあるのですが、とても雄大で、日本の富士山のようでもあります。
また、シアトルは、マイクロソフト社やボーイング社があり、カフェ「スターバックス」開業の地であり、通販サイト「Amazon.com, Inc.」が本拠を構えている土地です。時代の先端を行く新しい発想が次々と出てくるシアトルは、人の発想を駆り立ててくれる街であるといえるでしょう。
日本の浜松市も似たところがあります。富士山と太平洋に挟まれ、若者に人気のあるバイクや楽器のメーカー「ホンダ」「ヤマハ」などもあるからです。世界のどこであろうとも、美しく雄大な景色を眺めることで、子どもたちの心が突き動かされて、新たな発想などにつながると思います。
家に置き換えて考えたとき、山や海がなくても、例えば住む街を見下ろす環境を提供することができれば、子どもたちは幅広い視野を得ることができると思います。また、どうしてもそういった風景を用意することが難しければ、部屋の中に自然のポスターなどを貼ればいいでしょう。そして休日には実際に子どもたちを連れ出してあげて欲しいと思います。