陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している隂山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA隂山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ陰山英男のヒューマン・ラボ スペシャル 『子どもの学力は短期間で伸びる!講習会』 レポート 2008/12/22 @一ツ橋ホール

隂山メソッドで推奨している「百ます計算」は、100ますという“限定”された中での“単純”な学習法だからこそ、飽きずにやる気を持続できると思うのです。さらに、数字の並びが全く同じプリントを続けてやることで、“単純”な計算を“反復”していることになるでしょう。このような単純な学習法に繰り返し取り組むことで、本当に学力が向上するのかと、疑問に思われるかもしれませんが、実はこの“限定・単純・反復”こそが基礎固めをするときに、もっとも大切なポイントになるのです。

例えば、社会科の勉強では考えることが大切だと言われております。歴史的事件が起こった背景や理由、それらをいろいろな角度から調べて考えをまとめる、という授業を組んだことがあるのですが、テストの結果は、芳しいものではありませんでした。学習方法のテーマが自由すぎてしまい、子どもたちの頭の中が整理できなくなってしまったのです。

子どもに限らず、人間は物事を忘れてしまうものです。忘却曲線というのがあり、例えば1日学習した内容は、2週間後には9割も忘れてしまいます。2日かけて学習しても7割忘れてしまうのです。しかし、3日かけると不思議なことに2割しか忘れないのです。

以前、歴史の授業の中で、絶対に覚えて欲しい内容をクイズ形式の問題プリントにして配ったことがあります。1枚20~30問にまとめた7枚を、1年間に5回ほど解いてもらいました。少ない問題を何度も解くことになるので、子ども達もなれてきます。5回目ともなると、問題も見ずに丸暗記した答えだけを書いてくる子どもも出てくるほどでした。

その上で、年度末に記述式のテストを行ってみたところ、なんと全員が全国平均を上回っていて、驚きました。どういうことかというと、プリントで覚えた言葉を手がかりに、授業内容そのものも一緒に思い出していたらしく、記述問題でも解けたのです。“限定”された“単純”な問題を、“徹底反復”することは、単純な記憶を手がかりに、それとヒモづいた重要な部分も繰り返し学習することにつながります。だからこそ、“限定・単純・反復”が、学力向上に効果的なんですね。

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プロフィール

隂山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「隂山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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