
2010年4月24日 放送分
漢字の前倒し
これまでに私は、「百ます計算」とともに漢字を学習することについても、その大切さをお伝えしてきました。中でも、学期が始まったばかりの今の時期に、1年間で習う全ての漢字をとりあえず勉強してしまうと良いと思います。
現在、全国の学校の中には、こうした「漢字の前倒し学習」を行うところが増えてきました。では、なぜ漢字は前倒しして学習する必要があるのかというと、やはり目に見えて大きな効果があらわれるからだと思います。しかも、単純に漢字の力が上がるだけではなく、その学年で覚えるべき漢字の8割以上が身についている子どもは、算数や理科などを含む教科全体でも、学力が向上することがわかっているのです。漢字を8割以上習得することで全ての教科の学力が向上するというのは不思議に思えますが、そういうデータが出ている以上、なるべく早い時期に漢字を習得した方が良いことは明白です。
また、漢字というのは繰り返し書いて覚えないと身につきません。ところが今の学校教育では、繰り返し学習する時間が圧倒的に足りていないように思います。例えば、4月に習った漢字を5月、6月とおさらいさせてくれる先生というのはあまりおりません。そして何年か経って中学生になったときに、昔習った漢字がいきなり出てきても読めないし、書けないということになってしまうのです。そうならないためにも、「毎年ゴールデンウィークまでには漢字を習得する」というような漢字を定着させるためのシステムを確立する必要があると思います。
これまでに、いろいろな勉強方法を試してきたけれど成績が思うように伸びない、という悩みを持った子どもがいたら、ぜひ漢字だけに集中して学習させてみてください。きっと大きな効果を実感することができると思います。