陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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前回、漢字を1年の早い段階で覚えてしまったほうが良いということをお話させていただきましたが、その具体的な方法をお伝えします。それには私が出している「徹底反復漢字プリント」や「書き順プリント」がお手元にあるとよりスムーズにすすめられるでしょう。

大人でも小説や新聞から難しい漢字と出会い、辞書を引くなどして新しく覚えていきます。それと同じように子どもたちも、小学校の1学年で習う漢字200字程度を、20から30の短文に振り分けて読ませていくことから始めましょう。

おおまかでいいのでどのような漢字が出てくるかということを知った後は、その漢字をドリルのようなもので練習していきます。それは何回も書いて覚えるタイプのものが良いでしょう。私の出しているドリルの特徴でもあるのですが、ある漢字を練習するとき、書くスペースの隣に手本となる漢字が書いてあります。これは、見本を見てキレイに書いてほしいからです。キレイな漢字を書く子どもは「とめ・はね・はらい」がきちんと身についています。そして、きれいな字を書く子どもの方が、そうではない子どもと比較しても、漢字自体を覚えている場合が圧倒的に多いのです。これらのことから、漢字はキレイに書くよう学習すると良いでしょう。

もう一つのポイントとして学習範囲を絞ることがあげられます。これは、子どもたちはやるべきことが分かっているとがんばれるからです。200字なら200字のみに集中させましょう。範囲が際限なく広がってしまうと子どもたちは途端にやる気を失ってしまいます。

最後のポイントとして、習った漢字を元に表されている熟語を全て覚えてほしいのです。例えば「学校」の「学」という字があります。これが「学問」という字を書くテストになると書けないケースが多々あります。テストでもどのように出題されるかはわからないので、学習した字を使った熟語は全て覚えてしまいましょう。

私の経験から、漢字を知るのに2週間、徹底反復で覚えるのに2週間から1か月、最後に熟語をきちんと覚えるのに1か月半程度で覚えられるでしょう。1学期中に覚えてしまい、夏休みに復習できれば、2学期には成績が急上昇するかもしれません。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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