
2010年5月15日 放送分
百ます計算の正しいやり方
百ます計算を実施する際には、ある部分に気をつけていただくことで、より高い学習効果を得られる場合があります。
百ます計算とは百個の計算を連続して行うものですが、もともと計算力が乏しい子どもにとっては少しハードルが高いかも知れません。そのような子どもに無理矢理、百個の計算を課してしまうと、ストレスが溜まり、逆に計算に苦手意識を持ってしまう場合があるのです。大人たちは「努力やヤル気があればできる」という考えをしてしまいがちですが、そういった精神論に陥ってしまうと、百ます計算の効果は薄らいでしまうのです。
具体的な百ます計算への取り組み方としては、まず計算を高速に行うことが重要になってきます。例えば、百ます計算を五分以上かけて解く子どもに対しては、いったん百ます計算を中止していただきたいのです。そして一行十ますの十ます計算に量を減らした上で、計算を素早く行い、慣れることで、一ます一秒、つまり十ます計算であれば十秒で解けるくらいまでスピードを上げて欲しいのです。さらに言えば、最初は0を足す形式でも良いと思います。つまり、上の列に書いてある数字を書き写すだけの作業ですが、計算スピードは確実にアップします。最初から百ます計算に挑戦しなければならないということはありません。
子どもが「早くできた!楽しい!」という感情を抱くことで、学習することの心地よさを覚えることが大切です。素早く解くことで脳の働きにリズムが生まれ、集中力が高まるのです。
子どもが問題に取り組むときの注意点として、他の子どもとタイムを競わせないということがあげられます。競争をさせられると子どもは疲れてしまうのです。しかし、子ども自身が「友だちに負けたくない」と対抗意識を出して計算に取り組むことは良いことですので、やりたいようにさせてあげましょう。お父さんやお母さんは、それぞれの子どもに合ったレベルで練習をさせてあげると良いと思います。