陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

育てる住まい CRESCASA陰山先生監修ブックレット 「子どもが賢く育つ家づくり」プレゼント中!TOKYO FM 陰山英男のヒューマン・ラボ

百ます計算を実施する際には、ある部分に気をつけていただくことで、より高い学習効果を得られる場合があります。

百ます計算とは百個の計算を連続して行うものですが、もともと計算力が乏しい子どもにとっては少しハードルが高いかも知れません。そのような子どもに無理矢理、百個の計算を課してしまうと、ストレスが溜まり、逆に計算に苦手意識を持ってしまう場合があるのです。大人たちは「努力やヤル気があればできる」という考えをしてしまいがちですが、そういった精神論に陥ってしまうと、百ます計算の効果は薄らいでしまうのです。

具体的な百ます計算への取り組み方としては、まず計算を高速に行うことが重要になってきます。例えば、百ます計算を五分以上かけて解く子どもに対しては、いったん百ます計算を中止していただきたいのです。そして一行十ますの十ます計算に量を減らした上で、計算を素早く行い、慣れることで、一ます一秒、つまり十ます計算であれば十秒で解けるくらいまでスピードを上げて欲しいのです。さらに言えば、最初は0を足す形式でも良いと思います。つまり、上の列に書いてある数字を書き写すだけの作業ですが、計算スピードは確実にアップします。最初から百ます計算に挑戦しなければならないということはありません。

子どもが「早くできた!楽しい!」という感情を抱くことで、学習することの心地よさを覚えることが大切です。素早く解くことで脳の働きにリズムが生まれ、集中力が高まるのです。

子どもが問題に取り組むときの注意点として、他の子どもとタイムを競わせないということがあげられます。競争をさせられると子どもは疲れてしまうのです。しかし、子ども自身が「友だちに負けたくない」と対抗意識を出して計算に取り組むことは良いことですので、やりたいようにさせてあげましょう。お父さんやお母さんは、それぞれの子どもに合ったレベルで練習をさせてあげると良いと思います。

陰山英男のヒューマンラボ(TOKYO FM サイトへ)

陰山先生コンテンツ

プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

陰山英男 Official Web Site

ページトップへ
インデックスに戻る