陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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「本当の学力」と「受験の学力」は違うといって受験対策をしない先生がいますが、私自身はテストをパスすることは「生きる力」だと思っています。採用試験や運転免許などを例にとってもペーパーテストにより合否が決まるのですから、人生の方向性を決める可能性があるのです。またキチンとテスト対策をしないとせっかくついた学力を活かすことができず、実力を発揮できなくなってしまいます。

まず大事なことはテストを想定して学習することです。「山を張ること」は予想を外すから問題なのであって、それ自体は悪いことではありません。どこがテストに出題されるのか、重要な部分を見極めて、「山を張る」技術力を高めてください。そうすると何が大切なのか考えることになるので本質的な学力向上につながるのです。

テストの点が伸びない理由の一つに、問題を読み解けず、頭に入らない場合があります。原因としてテストを受ける段階で「悪い点を取ったらどうしよう」と不安を抱えていると落ち着いて問題が読めなくなってしまうからです。

また、子どもは早く終わらせようとして見直しをしないことが多く、いい加減なまま答案を提出することがあります。最後までしっかり見直しをすることがとても大事だということを教えてあげてください。

そしてテストが終わると、結果が良くない子どもは返されたテストをろくに見ないで捨ててしまったりします。どんなに悪い点でもきちんとファイルしてください。するともう一度見ることによって、どこが間違っていたかがわかるようになります。年度末や、学期末のテストにはだいたい間違えやすい問題が出てくるものです。そういった大きなテストは過去の単元別のテストを復習するのが一番効率がいいのです。

そしてファイルしたテストとは別に、得点だけ子どもに書かせてみてください。点数の良し悪しで一喜一憂することが、次のテストへのモチベーションになります。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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