陰山英男のヒューマンラボ 子どもたちの学力向上に尽力している陰山英男先生が、子どもの教育、日本の将来について語るTOKYO FM「陰山英男のヒューマン・ラボ」。ここではダイジェストをお送りいたします。

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社会科の力というのは二つあります。一つはテストに出てくる、歴史上の事件や出来事の名称のような基礎知識のことです。これはとても重要ですが、用語を知っているだけでは社会科の力があるとは言えません。

もう一つの力は、その知識を組み立てて、社会的、応用的な判断を行っていくことです。社会科の成績を上げるにはこの両方の力を伸ばしていくことが大切です。

しかし、ゆとり教育によって基本的な語句、社会科用語が教科書からかなり消えてしまいました。用語を覚えていなければ、言葉や概念を組み立てて判断することは難しくなってしまいます。当然、テストの点も上がりにくくなるのです。

テストで良い点を取るには、基本的なことですが教科書をよく読んでください。ゆとり教育の影響で重要語句が出ていないのになぜ?と思われるかもしれませんが、教科書に書かれている内容はやはりベースになっていますので、スラスラ読めるようになるまで音読をしてみましょう。分からないところ、詰まってしまうところは理解不足です。できるまで繰り返し練習しましょう。

音読ができるだけでも、ある程度は点が取れるようになります。さらに確実にするためには重要語句を見つけだしましょう。教科書に載っていなかったら参考書を用意し、大事な言葉をしっかり記憶しましょう。ノートに書くだけでは覚えきれない場合があるので、プリントなどテスト形式のもので覚えているかチェックしてみてください。

この時のポイントは全く同じ問題を7回以上解くことです。3、4回やれば、答えがすぐ出るようになり、最後には問題も覚えてしまうでしょう。「絶対に忘れない」と自信がつくところまで学習しましょう。

基本的な用語をきちんと覚えることをしっかりと行えば、テストの点もおのずと上がると思います。

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プロフィール

陰山英男(かげやま ひでお)

1958年、兵庫県出身。
89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。

2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より、立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を務める。

小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員

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