
2010年8月7日 放送分
聞く力を高めよう
小学校に入って真っ先に指導されるのは「先生の話を聞くこと」だと思います。これができないと先生の話を理解できないのでクラスから浮いてしまったりするかもしれません。ですから「聞く」というは意外と重要なのです。
学習の基本活動は「読む・書く・聞く・話す」です。このうち「聞く」だけが他人が見ても、できているかどうかがわかりません。そもそも「聴き取っている」のと「音が聞こえている」のは違うものです。その判断が周りはつきません。さらに厄介なのは子ども自身は音として人の話が聞こえているので理解したつもりになりがちです。聞くことは誰でもできるので簡単だと思われてしまい、たいてい「ちゃんと聴きなさい」と注意されて終わってしまいます。
以前、子どもたちに私が文章を読むので一字一句間違いなくきちんと書きとりなさい、ということを指導しました。そしてその結果に驚いたのですが、勉強の苦手な子は7文字程度が限界なのです。それ以上は覚えられないので続きを書くことができなくなってしまう。完全に聞き取って覚えておくということが困難なことがわかりました。
ではどうしたらいいのか。シンプルにメモをすることが重要です。あとでそのメモを見返すことがないとわかっていてもメモをきちんととる。なぜかというと「聴き取る」という行為だけではあまり脳が動かないようで、書くという作業をプラスすることによって脳全体が動くようです。よりよく聞くために手を動かすわけです。
先生が授業中に大切なことをメモしましょう、ノートを書きましょうと指示するのは子どもたちが聞き取るための手立てなのです。ですから家庭で子どものノートをのぞいてみて全然書いていないと思ったら注意をして、聞く力をつけるためにもメモをとることを習慣づけてあげてください。